高1から始める看護学部総合型選抜|自己分析×キャリア設計で「看護師になりたい理由」を言語化する5ステップ【グン塾カリキュラム解説】
高1から“看護の総合型選抜”を意識する意味
高1の時点で「看護師になりたい」と思えているのは、大きな強みです。なぜなら、総合型選抜では「なぜ看護師なのか」「なぜ看護学部なのか」「なぜその大学なのか」を、一貫したストーリーとして説明する力が求められるからです。
一般入試であれば、直前期の学力勝負である程度の逆転も可能ですが、看護の総合型選抜・推薦入試では、日々の経験や活動、読書、ボランティアなどを積み重ね、その意味を言葉にするプロセスが重視されます。つまり「早く動き出した人ほど有利」になりやすい入試方式です。
高1から自己分析とキャリア設計を始めておくことで、高2・高3の探究活動や進路選択が「なんとなく」ではなく、「看護師になるための準備」に変わっていきます。
この記事では、グン塾の自己分析・キャリア・志望理由書指導などの流れを参考にしながら、「看護師になりたい理由」を言語化する5ステップを紹介します。ノート1冊を用意して、読み進めながらメモしていくと、そのまま総合型選抜の土台になる“自分だけの資料”が出来上がるはずです。
自己分析×キャリア設計の5ステップ
ここからは、「なぜ看護師なのか」を言葉にするための5ステップを順番に見ていきます。
STEP1 これまでの経験を書き出す(事実の棚卸し)
いきなり「志望理由」を書こうとしても、言葉が出ないのは普通です。まずは、次のような経験を、時系列で書き出してみましょう。
- 自分や家族の入院・通院の経験
- 学校や地域でのボランティア・委員会・部活動の経験
- 人から「ありがとう」と言われてうれしかった出来事
- 大変だったけれど、最後までやりきった経験
- 看護・医療に興味を持つきっかけになったニュースや本、ドラマなど
この段階では、「看護に関係ありそうかどうか」を気にしなくて構いません。単純に「心が動いた出来事」をできるだけ具体的に書き出します。グン塾の自己分析カリキュラムでも、まずは事実ベースでエピソードを数多く出すところからスタートします。
STEP2 その経験から自分の「価値観」を見つける
STEP1で書き出した経験の中から、特に印象に残っているものを3つ選んでください。それぞれについて、次の問いを自分にしてみます。
- そのとき、自分は何を感じていたか
- なぜ、その出来事が忘れられないのか
- その場面で、自分は何を大事にしていたと思うか
たとえば、
- 入院中に、看護師さんの声かけに救われた → 「不安な人を一人にしない」「そばにいてくれる存在」を大事にしている
- 部活でケガをした友達を支えた経験 → 「困っている人にすぐ動く」「チームで支える」ことに価値を感じている
このように、「出来事 → 感情 → 自分が大切にしたいこと」とたどることで、あなたの価値観が少しずつ浮かび上がります。看護の志望理由書では、「人の役に立ちたい」だけでなく、「どんな場面の誰を、どのように支えたいのか」まで掘り下げることが重要です。
STEP3 価値観から「強み・弱み」を整理する
次に、STEP2で見えてきた価値観から、自分の強み・弱みを言葉にしてみましょう。
例としては、
- 「話を最後まで聞くことが多い」→ 強み:傾聴力、共感性
- 「一度決めたことをコツコツ続けられる」→ 強み:継続力、真面目さ
- 「初対面の人とは緊張してしまう」→ 弱み:人前で話すのが苦手
弱みも、看護職には大切な自己理解の一部です。志望理由書では、「弱みを理解したうえで、どう工夫していきたいか」を語れると、成長意欲のある受験生として評価されます。
グン塾の自己分析では、こうした強み・弱みを「看護の仕事の具体的な場面」に結びつけて考える練習を重ねます。例えば、「共感力」がある人なら、終末期医療や精神科看護など、「気持ちを受け止める力」が問われる分野への関心につなげることもできます。
STEP4 「自分にとっての看護」と「将来像」を描く
ここまで整理した「経験・価値観・強み」をもとに、「自分にとっての看護」「なりたい看護師像」を言葉にします。次のような問いをノートに書いてみてください。
- 自分が魅力を感じる看護師の姿は?(具体的なエピソード付きで)
- 自分が看護師として働くなら、どんな患者さんのそばにいたいか?
- 将来、どのような場や役割で力を発揮したいか?(病棟・訪問看護・地域医療など)
看護系の志望理由書では、「将来どんな看護師になりたいか」が必ずと言っていいほど問われます。ここで大事なのは、「有名な資格を取りたい」「大きい病院で働きたい」だけで終わらせず、「その理由」まで自分の言葉で説明できるようにすることです。
例:
- 「不安を抱える患者さんや家族に寄り添い、安心して治療に向き合えるよう支えたい」
- 「地域で暮らす高齢者が、自宅で自分らしく生活できるよう支える訪問看護師になりたい」
こうした将来像がはっきりしていると、「そのために、この看護学部で何を学びたいか」も具体的になり、志望理由に説得力が生まれます。
STEP5 「大学選び」と「志望理由書の骨組み」に落とし込む
最後に、STEP1〜4で整理した内容を、志望理由書と大学選びに結びつけます。まず、「なぜ看護師か」「なぜ看護学部か」をまとめる骨組みを作ります。
- 看護師を志したきっかけ(エピソード)
- そこから分かった自分の価値観・大切にしたいこと
- どんな看護師として働きたいか(将来像)
看護系志望理由書の基本構成も、同じ流れになっている場合が多いので、この3つを自分の言葉で書けるようにしておくと、どの大学にも応用が利きます。
次に、「なぜこの大学なのか」を考えます。
- どんな実習スタイル・カリキュラムに魅力を感じたか
- 少人数教育や支援体制など、どの点が自分の価値観と合っているか
- 将来像に向けて、その大学でどのような学びを深めたいか
「看護師になりたい」だけでなく、「この大学だからこそ実現できる学び」が語れると、総合型選抜では大きな強みになります。
グン塾では、「自己分析 → キャリア → 志望理由書 → 小論文 → 面接」というカリキュラムの流れで、このステップを実際の文章・発表に落としていきます。高1のうちからこの5ステップに取り組んでおけば、高2・高3での志望理由書作成や面接対策が、単なる“作文練習”ではなく、自分の歩みを振り返る作業に変わるはずです。
高1でつまずきやすいポイントと対処法
高1の段階では、「まだ看護体験もしていないし、志望理由なんて書けない」という不安を持つ人が多いです。ここでつまずきやすいポイントと、その乗り越え方を整理しておきます。
「きっかけが弱い気がする…」問題
「ドラマを見て憧れた」「小さい頃からなんとなく」など、いわゆる“王道エピソード”がないことを気にする人は多いですが、重要なのはエピソードの“派手さ”ではありません。大事なのは、「その経験から何を感じ、どのように考えが変化したか」を具体的に言語化できるかどうかです。
高1のうちは、看護体験やボランティアなど、経験そのものを増やす時期でもありますが、同時に「日常の小さな出来事」を丁寧に振り返る習慣を付けておくと、高2以降の志望理由書作成に大きく差が出ます。
「看護の現場を知らない」ことへの不安
現場を知らないのに志望理由を書いていいのか、と心配になる人もいます。その場合、高1のうちにできる具体的なアクションとしては次のようなものがあります。
- 看護師のインタビュー記事やキャリア紹介(病棟・訪問看護・地域包括ケアなど)を読む
- 看護系オープンキャンパスで模擬授業や在学生の話を聞く
- 地域の医療・福祉に関連するイベントやボランティアに参加してみる
こうした情報収集・体験を、「自分の価値観とどうつながるか」を意識しながらノートにメモしておくと、「なんとなく興味がある」から一歩踏み込んだ志望理由へと成長させることができます。
勉強との両立への不安
総合型選抜とはいえ、看護学部では一定の学力も重視されます。高1からは、「評定(内申)」と「総合型選抜の準備」を完全に別物と考えるのではなく、
- 授業への取り組み → 評定UP
- 調べ学習・レポート・発表 → 総合型選抜で評価される活動
というように、「学校生活の中に総合型選抜の準備を埋め込む」意識を持つと負担が減ります。
グン塾カリキュラムで5ステップを“入試の武器”にする
ここまで紹介した5ステップは、あくまで「自分ひとりでも進められる自己分析とキャリア設計の基本形」です。実際の総合型選抜では、これを「志望理由書」「小論文」「面接」「プレゼンテーション」に落とし込み、大学ごとの評価基準に合わせて調整していく必要があります。
グン塾のカリキュラムでは、次のような流れでこの5ステップを入試レベルまで引き上げていきます。
- 自己分析講座:過去の経験を整理し、価値観・強みを言語化するワーク
- キャリア講座:看護師の働き方・キャリアパスを知り、自分の将来像と結びつける
- ロジカルシンキング:エピソードを「結論→理由→具体例」の形に整理する練習
- 志望理由書・小論文:5ステップで出てきた内容を、評価される文章構成に整える
- 面接:志望理由書の内容を、自分の言葉で伝えられるように模擬面接で練習
高1の今からこの流れに触れておくと、「何から始めればいいか分からない」状態から、「自分の歩みを1つのストーリーにまとめていく」段階まで、スムーズに進むことができます。
看護師になりたいという思いを、ただの憧れで終わらせず、「言葉」と「行動」の両方で形にしていく。そのための最初の一歩として、この5ステップをノートに書き出すところから始めてみてください。


