高1・高2のためのリハビリ系学部総合型選抜入門|キャリア講座とロジカルシンキングで「患者さんを支える理由」をつくる【グン塾】

リハビリ系学部の総合型選抜で問われるもの

理学療法・作業療法・言語聴覚・義肢装具などのリハビリ系学部の総合型選抜では、単に「医療系に興味があります」「人の役に立ちたいです」だけでは通用しません。多くの大学が、志望理由書や面接で次のような点をしっかり見ています。

  • なぜ医療なのかではなく、「なぜリハビリテーションの仕事なのか」
  • その中でも「なぜ理学療法士/作業療法士などなのか」
  • どんな経験や出来事が、自分の進路選択に影響しているのか
  • 将来、どんな患者さんを、どんな現場で支えたいと考えているのか

つまり、「患者さんを支えたい」という気持ちを、1つのストーリーとして説明できるかどうかが合否を分けるポイントになります。

高1・高2の段階では、まだ医療現場の経験が少ない人がほとんどです。だからこそ、グン塾では「キャリア講座」と「ロジカルシンキング」を通じて、日常の経験からでも「患者さんを支える理由」を組み立てていく練習をしていきます。

キャリア講座で「患者さんを支える理由」の素材を集める

まずは「キャリア(将来像)」から逆算して、自分の過去の経験を見直していきます。

1. リハビリの仕事を「具体的な姿」でとらえる

総合型選抜では、「リハビリ職の仕事をどれくらい理解しているか」も見られます。キャリア講座では、次のような視点から、リハビリの仕事を具体的にイメージしていきます。

  • どんな患者さんと関わるのか(ケガ・脳卒中・高齢者・小児・スポーツ選手など)
  • どんな場で働くのか(病院、リハビリ専門施設、在宅・訪問、介護施設、スポーツ現場など)
  • どんな力を使って支えるのか(運動機能・日常生活動作・精神面のサポートなど)

たとえば、理学療法なら「歩けるようにする」「動けるようにする」イメージが強い一方、作業療法なら「生活を取り戻す」「その人らしさを取り戻す」場面が多くなります。こうした違いを知ることで、「自分はどんな支え方に魅力を感じるのか」が少しずつ見えてきます。

2. 自分の経験の中に「リハビリにつながる要素」を探す

次に、自分の過去の経験を振り返り、「リハビリ系の仕事に近い場面」がなかったかを探します。

たとえば、こんな経験はありませんか。

  • 自分や家族、友達がケガや病気でリハビリを受けた
  • 部活でケガをした友達を支えた、復帰まで一緒に取り組んだ
  • 高齢の家族の日常生活を手伝った経験がある
  • 障がいのある人と関わる機会があり、その人の生活や気持ちについて考えた

こうした経験は、リハビリ系学部の志望理由として、とても重要な材料になります。キャリア講座では、これらの経験を「ただの思い出」で終わらせず、「自分は何を感じて、何を考えたか」というレベルまで言葉にしていく練習をします。

3. 「患者さんを支える」という言葉を、自分の言葉に変換する

医療系志望者によくあるのが、「人の役に立ちたい」「支えたい」というきれいな言葉だけが並んでしまうパターンです。総合型選抜で評価されるのは、その一歩先――「どんな状態の、どんな人を、どのように支えたいのか」を具体的に説明できるかどうかです。

キャリア講座では、例えば次のような問いを自分に投げかけていきます。

  • ケガや病気で「今までできていたこと」ができなくなった人を見たとき、自分は何を感じたか
  • 高齢者や障がいのある人の生活の中で、「大変そうだ」と感じた場面はどこか
  • 自分が誰かを支えた経験で、一番印象に残っているのはどんな場面か

こうした問いを通じて、「患者さんを支えるとは、自分にとってどんなことなのか」を自分の言葉に変えていきます。ここで集めた素材が、後の志望理由書や面接の「核」になります。

ロジカルシンキングで「志望理由」の形に組み立てる

素材を集めただけでは、総合型選抜ではまだ不十分です。評価される志望理由には、「筋の通った説明」が必要になります。グン塾のロジカルシンキングでは、リハビリ系志望の生徒に、以下のような考え方の型を身につけてもらいます。

1. 「結論→理由→具体例」の型で話す・書く

志望理由書や面接の回答は、次のような流れに整理します。

  1. 結論:自分は何をしたいのか(リハビリ系で何を目指すのか)
  2. 理由:なぜそう考えるようになったのか(背景や価値観)
  3. 具体例:それを感じた経験・エピソード

例として、理学療法士志望の場合:

  • 結論:私は理学療法士として、ケガや病気で動けなくなった人が「また自分らしく動けるようになる」瞬間を支えたいです。
  • 理由:中学時代、部活仲間がケガで長期離脱したとき、「また一緒にプレーしたい」という思いを持ちながらリハビリに通う姿を見て、身体を動かせることがどれだけ大きな意味を持つかを強く感じました。
  • 具体例:その友人が少しずつ走れるようになり、最後に試合に復帰したときの姿を見て、「動けるようにする」ことの価値に心を動かされました。自分もその過程を支えられる仕事に就きたいと考えました。

このように、感情だけでなく、「なぜその職種なのか」を論理的に説明できるかどうかで、説得力が大きく変わります。

2. 「なぜ医療ではなく、リハビリか」を整理する

リハビリ系学部の総合型選抜では、「なぜ医師や看護師ではなく、リハビリ職なのか」を問われることがよくあります。

ここでもロジカルシンキングが役に立ちます。次の3つを分けて整理してみましょう。

  • 医療職全般に共通するポイント(命や健康に関わる、人を支えるなど)
  • リハビリ職に特に強く当てはまるポイント(時間をかけて関わる、生活・動作の変化を長期で支えるなど)
  • その中でも自分が魅力を感じる点(経過をともにする、目標を一緒に設定する、など)

たとえば、「患者さんと長く関わり、変化を一緒に喜べる点に魅力を感じた」というように、「医療全般」ではなく「リハビリならでは」の軸を明確にしておくと、志望理由の深さがぐっと増します。

3. 「将来像」と「大学で学びたいこと」をリンクさせる

総合型選抜では、「将来のビジョン」と「大学での学び」がつながっているかどうかも重視されます。

ロジカルシンキングの観点では、次のような流れで考えます。

  1. 将来:どんなリハビリ職になりたいか(例:スポーツリハ、地域高齢者支援、小児リハ など)
  2. 現在:そのために、高校生活でどのような力を伸ばしておきたいか
  3. 大学:その大学で、どんなカリキュラム・実習・研究に特に取り組みたいか

例:

  • 将来:将来は、高齢者の方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう支える作業療法士になりたい。
  • 現在:そのために、福祉施設でのボランティアや高齢者との交流を通して、「日常生活の大変さ」や「支援のあり方」を学んでいきたい。
  • 大学:地域包括ケアに力を入れている〇〇大学保健医療学部で、在宅リハや地域リハの授業・実習に積極的に参加し、将来の現場を意識した学びを深めたい。

このようなつながりが描けると、「キャリアを見据えて大学を選んでいる」と評価されやすくなります。

高1・高2でグン塾のカリキュラムをどう使うか

ここまで見てきたように、リハビリ系学部の総合型選抜では、「患者さんを支える理由」を、経験・価値観・将来像から一貫したストーリーとして語ることが求められます。

高1・高2の段階では、完璧な志望理由書を書ける必要はありません。大事なのは、次のような流れを少しずつ回していくことです。

  • 日常の経験や部活・家族の出来事を、キャリアの視点で振り返る(キャリア講座)
  • そこから見えてくる「大事にしたいこと」「強み・弱み」を言葉にする(自己分析)
  • それらを「結論→理由→具体例」の形に整理してみる(ロジカルシンキング)
  • 「なぜリハビリなのか」「なぜその大学なのか」を少しずつ書いてみる(志望理由書の下書き)

グン塾では、総合型選抜に特化したカリキュラムとして、自己分析・キャリア・ロジカルシンキング・志望理由書・小論文・面接までを一連の流れで指導しています。高1・高2のうちにこの流れに触れておくことで、高3になってから「急いで志望理由書を書く」のではなく、自分の歩みを振り返りながら「納得のいく理由」を作り上げていくことができます。

「患者さんを支える理由」は、人それぞれ違います。スポーツでのケガの経験から理学療法を目指す人もいれば、家族の生活を支えたい思いから作業療法に惹かれる人もいます。あなた自身の物語を、「キャリア講座」と「ロジカルシンキング」を通じてじっくりと言葉にしていくことが、リハビリ系学部の総合型選抜で合格をつかむ近道になります。

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