教育学部志望の高1・高2へ|子どもと学びへの思いを形にする自己分析×キャリア講座【総合型選抜・推薦入試対策】
教育学部の総合型選抜・推薦入試で見られているポイント
教育学部を総合型選抜・推薦入試で目指すなら、「子どもが好き」だけでは足りません。「なぜ教育なのか」「なぜ自分が教えるのか」を、経験と将来像から筋の通ったストーリーにすることがカギになります。
教育学部の総合型選抜・推薦入試では、学力テストだけでなく、次のような点が重視されます。
- 子どもや「学び」に対する関心が、どれだけ本物か
- その関心が、「自分の経験」と結びついて語れるか
- 将来どんな先生・教育者になりたいのかがイメージできているか
- そのために、高校生活や大学で何を学び・行動しようとしているか
募集要項には「志望理由書」「活動報告書」「面接」などの言葉が並びますが、結局はどれも「あなたはなぜ教育に関わりたいのか?」を、さまざまな角度から聞いているに過ぎません。
高1・高2の段階では、現場経験はまだ少なくて当然です。大切なのは、今の自分の経験の中から、
- 子どもと関わった経験
- 学ぶ楽しさ/学ぶ苦しさを感じた経験
- 自分が誰かに教えた・支えた経験
といった「教育につながる種」を見つけ、そこから「自分なりの教育観」を育てていくことです。
この記事では、グン塾の自己分析・キャリア講座の考え方をベースに、高1・高2が「子どもと学びへの思い」を形にしていくためのステップを紹介します。
自己分析で「子ども」と「学び」の原点をさかのぼる
1. 自分が「教わって救われた」経験を掘り起こす
教育学部志望の自己分析で、まず大切なのは「自分が学ぶ側だったときの記憶」です。次のような問いをノートに書き出してみてください。
- 今までの学校生活で、「この先生のおかげで変わった」と思える先生はいるか
- 苦手科目や行きたくなかった学校が、少し前向きになれたきっかけは何か
- 「分かった!」「できた!」と感じてうれしかった具体的な場面はいつか
たとえば、
- 中1のとき、国語が全く分からなかったが、ある先生の板書や解説が分かりやすくて、読解が楽しくなった
- 小学校のとき、忘れ物が多くて注意ばかりされていた自分を、ある先生が責めるのではなく「どうしたら減らせるか」を一緒に考えてくれた
こうした経験はすべて、「自分がどんな教育を良いと感じているか」のヒントになります。「どんな先生が好きだったか」を掘り下げることで、「自分がなりたい教育者像」の輪郭が見えてきます。
2. 「子どもと関わる」経験を棚卸しする
次に、「子どもと実際に関わったことがあるか」を整理しましょう。まだ少なくてもかまいません。
- 親戚や近所の小さい子と遊んだ・勉強を見た
- 部活動や委員会で、後輩を教えたり、練習メニューを考えたりした
- ボランティアや行事で、子どもの相手をしたことがある
それぞれについて、
- そのとき、自分はどんな役割だったか(教える側・支える側・一緒に遊ぶ側など)
- 子どものどんな表情・変化が印象に残っているか
- 大変だと感じたことは何か/やりがいを感じた瞬間はどこか
を書き出していきます。
ここで見えてくるのは、
- 「分からない子に付き合って、分かるようになるまで一緒に考えるのが好き」
- 「緊張している子が安心してなじんでいくのを見守るのがうれしい」
といった、自分ならではの「子どもとの関わり方」の好みです。これが後に、「どんな子どもを支えたいか」「どんな場で働きたいか」という将来像につながります。
3. 学びそのものへの「好き/苦手」を整理する
教育学部は、「教える人になる学部」であると同時に、「自分がまだまだ学ぶ側でもある」場です。だからこそ、自分自身の「学びとの付き合い方」を言語化しておくことが重要です。
- 好きな科目・得意な科目は何か。それはなぜか(内容/先生/評価 など)
- 苦手だけれど、頑張ってきた科目は何か。その中で得た気付きは何か
- 「学ぶことなんて意味ない」と感じた時期はあるか。それをどう乗り越えてきたか
教育学部の志望理由では、「学ぶことの楽しさ」だけでなく、「学ぶことのしんどさ・悩み」も理解している人の方が、説得力あるメッセージを書きやすくなります。なぜなら、将来向き合う子どもたちも、「勉強が得意な子」ばかりではないからです。
キャリア講座で「将来の先生像」と「大学での学び」をつなげる
1. 「どんな子ども」を「どう支えたいか」を具体化する
自己分析で見えてきた素材を、次は「キャリア(将来像)」の視点で組み立てていきます。まずは、自分が特に心惹かれる子どもの姿を思い浮かべてみましょう。
- 学習につまずいて自信をなくしている子
- 教室になかなかなじめない子
- 好きなことには集中できるが、嫌いなことは手をつけられない子
- 家庭環境などの事情を抱えている子
そのうえで、次のような問いを考えてみます。
- 自分は、どんな子どもの力になりたいと感じているか
- その子が、どのように変化してくれたらうれしいか
- そのために、自分はどんな関わり方ができると思うか(教える/寄り添う/環境を整える など)
教育学部の志望理由書では、単に「小学校の先生になりたい」ではなく、
「こんな子どもが、こんなふうに変わっていく場面に関わりたい」
というレベルまで描けると、読み手の印象に残ります。
2. 「学校の先生」以外の教育の仕事も視野に入れる
教育学部は、必ずしも「学校の教師だけを養成する場」ではありません。保育・福祉・特別支援・社会教育・企業研修・教育コンサルなど、教育を軸にしたキャリアは広がっています。
キャリア講座では、こうした多様な教育の仕事に触れながら、
- 自分は「クラスの担任」として日々の暮らしを支えたいのか
- 「教科専門」として学びの楽しさを伝えたいのか
- 「特別なニーズを持つ子ども」や「不登校の子ども」に専門的に関わりたいのか
- 「地域」「塾・予備校」「教育サービス」の立場から子どもを支えたいのか
といった視点を広げていきます。
この作業を通じて、「教育学部で学ぶことが、自分のキャリアにどうつながるのか」が具体的になります。総合型選抜・推薦入試では、まさにこの「志望学部とキャリアの接続」が問われます。
3. 「大学で学びたいこと」を自分の言葉で語る
将来像が少し見えてきたら、それに向けて大学で学びたいことを整理します。
- 教育心理・発達心理を学びたいのか
- 特別支援教育やインクルーシブ教育に関心があるのか
- 教科教育(国語・数学・英語など)を深く学びたいのか
- 授業づくりやアクティブラーニング、ICT教育に興味があるのか
それぞれについて、
- どうしてそれを学びたいと思ったのか(自分の経験と結びつけて)
- 将来のどんな場面で、その学びを活かしたいと考えているのか
をセットで説明できるようにしておくと、「なんとなく教育学部」から一歩抜け出した志望理由になります。
自己分析×キャリア講座を「志望理由書」と「面接」に落とし込む
1. 志望理由書の骨組みを作る
最後に、ここまでの自己分析とキャリアの整理を、「入試で使える形」にしていきます。教育学部向けの総合型選抜・推薦入試では、次のような構成が基本です。
- 教育・子どもに関心を持ったきっかけ(エピソード)
- そこから分かった、自分が大切にしたい価値観(教育観)
- 将来、どんな教育者/どんな場で子どもを支えたいか(キャリア)
- そのために、この大学・この学部で、どのような学びに取り組みたいか
先ほどの自己分析・キャリア整理は、そのままこの骨組みの「中身」になります。文章にするときは、「結論→理由→具体例」の順番を意識すると読みやすくなります。
2. 面接で話せるように「自分の言葉」にする
志望理由書が書けたら、次は面接です。紙の上ではきれいでも、口に出すと詰まってしまう…というのはよくあることです。
- 書いた志望理由書を、声に出して読んでみる
- 難しい表現・自分らしくない言い回しを、話し言葉に直してみる
- 「一番伝えたいことは何か?」を一文で言えるようにしておく
教育学部の面接では、特別な話術よりも、「自分の経験と思いを、落ち着いて、自分の言葉で話せるか」が重視されます。自己分析とキャリア講座で積み上げた内容を、飾りすぎず、しかし筋の通った形で伝えられるよう練習していきましょう。
高1・高2へのメッセージ
高1・高2の今、すべてを決め切る必要はありません。むしろ、「なんとなく教育に興味がある」「子どもと関わるのが好き」という段階から、
- 自分の経験を丁寧に振り返る(自己分析)
- いろいろな教育の仕事に触れてみる(キャリア講座・情報収集)
- 「自分はどんな人を、どんなふうに支えたいのか」という問いを持ち続ける
この3つを少しずつ続けていくことが、総合型選抜・推薦入試で強い志望理由を書くための土台になります。
グン塾では、こうしたプロセスを、
- 自己分析
- キャリア講座
- ロジカルシンキング
- 志望理由書・小論文
- 面接対策
という流れで、一人ひとりに合わせてサポートしていきます。「教育学部に行きたい」という気持ちを、「自分だからこそ語れるストーリー」に育てていく。そのための第一歩として、今日からノートを一冊用意し、「自分が教わってうれしかった経験」「子どもと関わって印象に残った場面」から書き始めてみてください。

